女性のキャリア

女性経営者が伝えたい、事務職への転職を考え始めたら必ず知ってほしいこと

女性 事務職 転職

「事務職への転職を考え始めたけど、未経験でも受かるのかな?」
「事務職への転職は本当に難しいのかな?」

多くの女性に人気のある事務職ですが、結論から申し上げますと、転職の難易度は非常に高く、難しいです。

しかし、そのような現状であるにも関わらず、事務職は、年齢や雇用形態を問わず未だに根強い人気のある職種だと言えます。

「人気があることはもちろん分かっているけど、実際そんなことないのでは?」とお思いになる人もいらっしゃるかもしれません。

今回の記事では、事務職への転職を成功させるためにも、知識として最低限頭に入れておきたい、事務職は実際にどのくらい人気がある職種なのか、実際の難易度はどの程度のものなのか、AIや人工知能などコンピューター技術が発展する中で、将来的に「事務職」はどうなるのかというお話に加え、筆者自身の体験談を交えながら、お話を進めていきたいと思います。

事務職の転職を希望されている人には、ぜひご一読いただきたいです。

20代の女性にとって、8月は最高の転職タイミングと言えます。転職エージェントも年度末から続く転職の繁忙期を超えて今は比較的時間の余裕があるため、手厚いサポートが受けられる可能性があります。

しかし、転職市場に出回っている求人数には限りがあります。そのため、良い求人と出会うためにも早め早めの行動を心がけましょう。転職は、以下のステップで行うことをおすすめします。

  1. 複数の転職サイト(マイナビジョブ20’sリクルートエージェント)に登録をする
  2. エージェントから連絡を受けた後、面談または電話で今後の進め方や現在の状況を伝える
  3. 話を聞いてみて相性が良さそうな企業と転職活動をスタートさせる

より良い求人と出会うためにも、エージェントサービスを賢く利用しましょう。

事務職への転職は難易度が高く、狭き門である

この章では、以下3つの項目を順に解説していきます。

①事務職はどのくらい人気がある職種なのか
②実際の転職の難易度はどのくらいのものなのか
③AIや人工知能などコンピューター技術が発展する中で、将来的に「事務職」がどうなるのか

まずはじめに、転職を希望する20代女性を対象に行ったアンケート結果や厚生労働省が発表している有効求人倍率(その職種が市場から見てどのくらい人気かどうかをみる一つの指標)をもとに、事務職がどのくらい人気のある職種で、転職の難易度がどの程度のものなのか、について見ていきます。

転職を考える約4割の女性が未経験からでも事務職に挑戦したいと回答

株式会社VNSが行なった「20代・女性のキャリアチェンジに関する意識調査」では、約3,000人の転職を希望する20代の女性を対象にアンケートを行いました。

その中の設問の1つで、「未経験からでも転職して挑戦したいと思う職種は?」という問いに対して、全体の約4割の女性が事務職に挑戦したい、と回答しました。

4割の女性が事務職を希望引用:株式会社VNS|20代・女性のキャリアチェンジに関する意識調査

国家資格で安定した職種として男女ともに人気の高い公務員と比較をしても、その数は約1.5倍と、人気の高さが伺えます。

後ほど詳しくお話しさせていただきますが、何を隠そうこの記事を執筆している筆者自身も、以前事務の仕事に携わっていました。それも未経験からの挑戦でした。

当時の自分を振り返ると、確かに私も他の職種に目もくれずに事務を希望していました。

その理由は、いくつかあったと記憶しています。一番の理由は、当時はじめての社会人だったこともあり、自分に務まるのかどうかという不安が大きく、ある程度仕事内容の想像がついた事務職を希望しました。

誰でもそうだと思いますが、はじめて挑戦することは、不安で怖いと思います。しかし、なんとなくイメージがつくものであれば、その不安は半減します。

もちろん様々な志望理由があると思いますが、中には過去の私と似たような想いを抱いている人もいるのではないでしょうか。

このように20代の若い女性からの支持が高い事務職ですが、転職を考える際、人気のある職種がゆえに必ず知っておきたいことがあります。

求人数を上回る数の募集が殺到する

事務職は、1つの募集枠に対して求人を上回る人が殺到し、なかなか受からないということです。

SNS上でも「事務職 受からない」など検索すると「なかなか受けても受からない」「そもそも求人自体が見つけにくいなど」と言った声が多く見受けられます。

しかし、受からない人はほんの一部だけの話ではないのか?とお思いになるかもしれませんが、これは事実です。

この事実が本当かどうかを確認するためにも、厚生労働省が発表している「有効求人倍率」を見る必要があります。

少し難しい話になってきたな…とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、今後あなたが転職を成功させるためには、知っておかなければいけない重要なお話です。

なるべく簡単に分かりやすく説明しますので、ぜひ続きを読み進めてください。

「有効求人倍率」の見方を覚えるだけで、今事務職に転職しやすいのかどうかが自分で判断できるようになる

有効求人倍率という言葉をご存知ですか?

有効求人倍率とは、ハローワークに登録のある求人数応募者の数で割ったものです。

この説明だけでは、分かりにくいと思いますので、実際の具体例を挙げてお話を進めます。

もしも…事務職の求人が、ハローワークに100件あったとしましょう。その求人数に対して、応募人数が100人であれば、有効求人倍率は1倍となります。

基本、この「1倍」を基準として、今転職が有利なのかどうかを判断します。

もし仮に、有効求人倍率が0.5倍となれば、ハローワークに50件の応募があるのに対して、応募人数が100人来ている、状態です。つまり、約半分の人が、転職に失敗して、次の募集を探さないといけないということになります。

逆に、少し極端な例はありますが、有効求人倍率が3倍であれば、ハローワークに150件の応募があるのに対して、応募人数が50人しか集まっていない、状態です。つまり、一人当たり、単純計算で、3企業は受かる計算です!

話をまとめると、有効求人倍率の基準は1倍です。この数が、0に近づけば近づくほど、転職は難しくなります。そして、1倍を上回れば上回るほど、転職は有利になる、という話です。

有効求人倍率は転職の動向を決める一つの基準となる。
1倍が基準となり、0に近づけば近づくほど、転職は難しくなる。1倍を上回れば上回るほど、転職は有利になる。

さて、ここからは、H30年8月の有効求人倍率をもとに、実際に事務職の倍率がどのくらいなのかを見ていきましょう。

どの企業も求職者に対して求人の方が多く、働き手を求めているにも関わらず、事務職は2人に1人は職が決まらない状態である

結論、事務職の有効求人倍率は、他のどの業種と比較しても、低いです。

数値は以下の通りです。

有効求人倍率2018年8月
引用:厚生労働省| 職業別一般職業紹介状況[実数](常用(除パート))

有効求人倍率は職業問わず平均1.42倍と、仕事を探している人よりも、求人数の方が多く、転職者にとっては追い風です。

単純計算をしても、一人当たり1つ内定は確実という計算ですね。

上記の図は、事務職のみをご紹介したかったため、一部を抜粋していますが、厚生労働省| 職業別一般職業紹介状況[実数](常用(除パート))をご覧いただけると職業ごとにバラツキはありますが、建設業や輸送業、サービス業などもいわゆる「人手不足」が深刻な業界と言えます。

しかし、事務職はというと平均0.45倍と、職が決まる確率は50%を下回る計算です。つまり、2人に1人は決まらずに次を探さなければなりません。

難しい難しいと言われる事務職への転職ですが、実際にこのような数値を見ていただくことで、いかに難しい挑戦であるかが分かっていただけると思います。

有効求人倍率は職業問わず平均1.42倍と、転職者にとっては追い風。
しかし、事務職は平均0.45倍と、職が決まる確率は50%を下回る、2人に1人は希望した職に就けない可能性が高い

事務職の現状は派遣が大多数、今後はなくなるであろう職種の一つとされている

最後に、AIや人工知能が発達する中で、IT革命で、今後の「事務職」がどうなるのかについて、お話をしていきます。

2015年、野村総合研究所が国内の601種の職業ごとに、コンピュータ技術がどのくらい人の代わりが出来るようになるのか、その確率を計算しました。

その結果、10〜20年後には、日本の労働人口の約49%の職業が、コンピューター技術により代替をすることができると発表されました。

以下の表が、今後代替の可能性が高いとされる職業の一覧です。

その中の一つに「事務職」があります。中には事務職と同様、人気の高い受付業や医療事務などの仕事もあります。

コンピュータ技術によって代替される事務職
引用:野村総合研究所|日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に

つまり、特別な知識やスキルを持たない職業はもちろんですが、データの分析や一定の手順やマニュアルに沿った操作を行うだけの仕事は、コンピューター技術に代替が可能ということです。

コンピュータ技術が発展しても活躍できる職業
引用:野村総合研究所|日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に

逆に、芸術、歴史や考古学、哲学など抽象的な概念を整理して創出することが必要な職業(教員や演出家、美術家などがそれにあたりますかね)また、他人を理解して説得したり、通訳したりネゴシエーションするような職業は、代替が難しいとされるようです。

これらはあくまで可能性の話であり、実際に代替されるかどうかは分かりません。

しかし、このような事実を真摯に受け止め、転職活動を進めていくのといかないのとでは、その後のあなたのキャリアや人生にとって大きな差がついていくことでしょう。

これを機に、本当に事務職として転職をすることが今のあなたにとってベストな選択なのかどうかを考えていただきたいと思います。

事務職など、一定の手順やマニュアルに沿った操作を行うだけの仕事は、コンピューター技術に代替が可能に。
将来生き残るためのスキルを身につける必要がある。

事務職に就きたい明確な理由がないのであれば、キャリアアップを見据えて転職をするべき

この章では、筆者の体験談を交えながら、今後のキャリアをどのように考えていけばいいのかについて、お話を進めていきたいと思います。

まずはじめに、これはあくまで筆者の一意見となりますが、何か特別な理由がないのであれば、事務職に固執する必要はないと思います。今後のあなたの将来にとってプラスになる転職活動をすべきだと考えます。

1章でもお話をした通り、事務職への転職は非常に難しく、将来無くなる可能性の高い職種の一つです。

実際に、この記事を執筆している私は、過去に事務職として働いていた経験があります。しかしその後、一年で転職を決意し、事務職から営業にキャリアチェンジしました。

転職当時は20代前半でしたが、現在は十数年の時を経て、30代となり某企業の経営メンバーの一人として会社の役員をしています。

当時を振り返り、もしあの時、転職をしていなければ、今の自分はありません。当然、役員としての自分もいなかったでしょう。

あなたが事務職に就きたいと思う理由は何ですか?もし、明確な理由がないのであれば、自身の興味があること、キャリアアップができそうな職種に思い切って挑戦されることを強くおすすめします。

事務職を希望したきっかけは、何の取り柄もない私でもなんとかやっていけるかなと思ったから

「なぜ私は事務職を希望したのだろうか」と当時の自分を振り返ると(10年以上の時が経ったこともあるのかもしれませんが…)その明確な答えが出てきませんでした。

事務職への転職を考えている人の中にも、当時の私と同じようなことを思っている人がいるかもしれませんね。

もし仮に一つだけ理由を挙げるのであれば、何の取り柄もない私でもなんとかやっていけるかなと思ったからです。

当時、わたしは本当に自分に自信がありませんでした。自信がないばかりか、やりたいことなど具体的な目標もなかったです。

就活に失敗してしばらくの間、引きこもりのニート状態でしたし、はじめての社会人ということもあり、それはそれで当然のことだったのかもしれません。

実際に働き始めると、分からないことだらけで、失敗もたくさんしましたし、先輩にも上司にも毎日のように怒られてきました。

しかし、量をこなし時が経つことで、容量を掴みはじめ、一通りの仕事ができるようになりました。こんな私でも意外となんとかなるものなんだな、と少しずつ自信がついていったことをよく覚えています。

仕事も一通りできるようになり、約1年でその会社を後にすることになります。

退職の理由は、大きく分けて2つありました。
①仕事がルーティン化してきた
②新しい挑戦をしてみたかった

何より、実際に社会人として働き始めてみたことで、こんな私でも仕事ができるようになるんだ、と自信がついたことは私にとって大きな財産となりました。

「自分ができることの幅」を自分自身で決めつけてはいけない

私が事務職の次に選んだ職種は「営業」でした。

未経験歓迎とあったもののやったことのない職種であっただけに、本当に私なんかができるのか不安でたくさんでした。

当然、経験のない職種のため、とにかく怒られて失敗するだろうし、色々な人にたくさん迷惑をかけるかもしれません。

しかし、事務職同様、やってみなければ出来るかどうかは分かりませんし、最初から「自分ができることの幅」を決めつけていてはだめだと思ったのです。

また、もしやってみてダメであれば、もう一度事務職として復帰すれば良いだけの話だと思ったのです。

結果、最初は案の定、怒られて怒られて泣いてばかりでしたが、数ヶ月やるうちに、徐々にできるようになり、結果もそれなりにでるようになってきました。

事務職になりたい特別な理由がなければ、自身の将来を考え、キャリアアップができる職種に就くこと。
経験がないことは、どんなに優秀な人でもできないことを忘れてはいけない。
「自分のできる幅」を自分自身で狭めないこと。

事務職への転職を望む場合、なぜ事務職に就きたいのか、その理由を明らかにし、目標・目的を持つことが大切

事務職を希望する場合、必ず「なぜ自分は事務職をしたいのか?」その理由を明らかにし、その先に何を成し得たいのか目標・目的を持つことが大切です。

あくまで事務職への転職は人生の通過点であり、人生の目標・目的ではありません。

何にでも言えることですが、目標や目的がなければ、人は努力することが出来ません。目標や目的があるからこそ、努力し成長ができるのです。

野球部に入っている高校生は、甲子園という目標があるから、その目標に向かって一生懸命練習を頑張ります。オリンピック選手は、大会で金メダルを取るという目標があるから、その目標に向かって一生懸命練習を頑張ります。

もしも、彼らに目標がなかったら、どうなるのでしょう。

ただ練習するだけになので、練習も飽きてくると思いますし、そもそも練習をしなくてもしても変わらないということになるので、努力をすることすら辞めてしまいます。

仕事も一緒です。

あなたは何のために事務職へ転職をし、何を成し得るために働くのでしょうか、その理由を考えてみましょう。

それは、事務職のプロフェッショナルになるといった仕事に関することでも、貯金を○○円貯める、金融系の年収の高いサラリーマンと結婚する、など、何でも良いと思います。

まずは働きながら、それらを達成するためには、どうしたら良いのかを考え続けてください。

もし、目標・目的を到底達成できなさそうであれば、軌道修正をすれば良いだけの話です。

また転職をするのも良いでしょう。サラリーマンとは異なるキャリアを歩むのも良いと思います。

自分の経験したことすべてに意味があります。その経験は必ず、あなたの血となり、肉となります。

事務職に資格は必要?

これもあくまで個人的な見解ですが、特に必要はないと思います。

私も資格は取らずに事務職をしていましたし、もし本当に必要であれば、募集要項に記載があるはずです。

大切なことは資格を取得することではなく、事務職として働くことです。もし、私だったら資格の勉強を頑張る前に、片っぱしから求人を受けると思います。

何でもそうですが、目的から考えることが大切です。

まとめ|転職は人生の通過点であり、人生のゴールではない

この記事でお伝えしたかったポイントについて、まとめます。

押さえておくべきポイント

・事務職への転職は非常に難しく、難易度は高い
・事務職になりたい明確な理由がなければ、将来を見据えて、キャリアアップができる職種に就く
・事務職になりたい場合、事務職への転職を望む場合、なぜ事務職に就きたいのか、その理由を明らかにし、目標・目的を持つことが大切

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しのぶ
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これまでに4回の転職と某企業の役員として働いた経験をもとに、独立。現在は、 個人事業主(ブロガー)として活動中。波乱万丈だった人生経験をもとに、悩める女性の手助けとなるべくブログを開設しました。